yonesuke’s diary

日々精進

macでwolframscriptの環境を整備する

mathematicaを使いたいんだけど高くて使えない、、、ということがあります。 wolframscriptというのがあって、それをインストールすればコマンドライン上で無料でwolfram言語が使えるようになります。 さらに、jupyter上でwolfram言語が使えるようになるカーネルgithub上で用意されているので非常に便利です。 (wolframscriptを使った場合にmathematicaとでできることにどれくらいの差があるのかは知らないです。) ただし、インストールで少し詰まるところがあったのでまとめておきます。

参考: Wolfram Engine - macOS Setup

wolframscriptのインストール

  • 事前にWolfram IDを作成しておきましょう。
  • Wolfram Engineをダウンロードします。

www.wolfram.com

macのボタンを押すとダウンロードが始まります。 (記事作成時点での)WolframEngine_12.2.0_MAC_DLM.dmgを立ち上げてボタンをポチポチしていきましょう。 Wolfram EngineとWolframScriptがインストールされます。

  • インストールが終わるとwolframscriptが使えるようになります。
which wolframscript
> /usr/local/bin/wolframscript

コマンドライン上でwolframscriptと実行すれば良いです。 ただし、はじめの一回はactivationが必要になります。 しかし、案内に従ってidとpasswordを入力してもThe product exited during an activation attempt because an error occurred.というエラーメッセージが返されます。

このエラーはwolframscriptにWolfram Engineにカーネルの場所を与えることで解決するそうです。

wolframscript -config WOLFRAMSCRIPT_KERNELPATH="/Applications/Wolfram Engine.app/Contents/MacOS/WolframKernel"
> Configured:WOLFRAMSCRIPT_KERNELPATH=/Applications/Wolfram Engine.app/Contents/MacOS/WolframKernel

これを実行したあとでもう一回wolframscriptを実行してidとpasswordを入力すれば使えるようになります。

jupyter上での操作

  • wolframscriptをjupyter上で動かすためのカーネルを追加します。

github.com

このレポジトリをcloneしてカーネルを追加しましょう。

git clone https://github.com/WolframResearch/WolframLanguageForJupyter.git
cd WolframLanguageForJupyter
./configure-jupyter.wls add

例えばjupyter labを起動すればWolfram Language 12.2というカーネルが追加されていることが確認できます。

f:id:yonesuke1729:20210320220703p:plain